久しぶりに東京都檜原村の「都民の森」に向かいました。

家からは約2時間、朝は薄曇りだったのに森は霧につつまれていました。
去年はゴジュウカラやアカゲラ、ミソサザイなどに出会ったのに、この霧では見えないかな・・・と思いつつ2、3km歩いて三頭沢まで来たところで引き返しました。それまでに見たのはコガラとアカハラだけ。

今日はだめかと戻る途中、どこかで聞いた声が。キクイタダキです。
マツの梢をせわしなくえさ探し。
あわてて、リュックにしまってあったカメラを取り出し、鳥の後を追いました。

キクイタダキに出会えたので、ちょっとうれしくなり、今日はこれでいいことにしようと歩き出すと、今度はにぎやかな声が。この声はミソサザイ。
森に転がるコケの生えた石の間を行き来していました。えさ探しの時は無言。

しばらくつきあって、今度こそは帰ろうとすると、シジュウカラを大きくしたような鳥の影。
近づくとゴジュウカラでした。

そのうちに向こうから近づいてきて数メートルのところまで来てしまいました。
レンズの最短撮影距離は3m、これでは近すぎて撮れない・・・と思っている内に、ついに足元まで。

シャッターを押せずに、ただ見ていると、ゴジュウカラもこちらを見ているのです。
そして目と目があってしまったのです。

え、逃げないの?
しばらくじっとしてこちらを見たまま。
いつものすばしこい印象とはちがって、こちらを見ているゴジュウカラはとてもかわいい。

霧の立ちこめる山の中でみた、ゴジュウカラの目がかわいくて、またまたうれしくなりました。

最初は鳥見をあきらめていたのに、いろいろな鳥に出会うことができて、心が満腹。帰りに売店で買った串だんごも食べておなかも満腹。

霧の中の鳥見も時にはいいかも、と言うお話でした。

森は霧の中

目がかわいかったゴジュウカラ

大好きなコガラもいました