浦本昌紀さんの思い出
鳥関係のホームページを見ていたら、「浦本昌紀」という名前に目が止まったのです。
ぼくが学生の頃の研究課題がスズメだったんですね。当時、鳥の研究を行っている組織というのは大変少なく、ぼくもスズメに取り組むに当たっては文献収集に苦労したものでした。
そこで山階鳥類研究所に文献収集に通ったことがありました。今は我孫子市に移転してしまいましたが、当時は渋谷の南平台にあったんですね。そこでいろいろ相談に乗っていただいたのが研究員であった浦本昌紀さんだったのです。
たいへんやさしいかたで、貴重であった文献を何日でも貸してくれました。研究所の給料は安いから大学でアルバイトをしてるなどとも言っておられました。ぼくの方はその後何年かで論文も仕上げ、就職してからはご無沙汰していたわけです。
たまたま、今日浦本さんの名前に出くわして、なつかしくなってネット検索したら和光大学名誉教授となっていました。
そうだろうな、ぼくもあと数年で定年だから、現役であるはずはないなと思いながら、若き日の浦本さんの顔が浮かんできて、ちょっとなつかしくなって、この文を書いてみたわけです。
今もお元気なんでしょうね。一度お会いしたいなと思っているところです。